一色義貫の室 - むーみん
2015/12/03 (Thu) 16:41:32
『 同年１２月義清の娘で美濃の土岐頼芸（よりなり）に嫁していた美芳野が西村勘九郎（斉藤道三）の妻として払い下げられた。２３才であった。
※この年、美芳野は義竜を生んだ。実は頼芸の子であったする。 義竜は後年の弘治２年（１５５６）４月長良川で道三を殺し一色左京大夫を名乗った。実父頼芸が道三に追放された恨みを果たした。 丹後一色と美濃土岐氏との関係は深い。 ２代丹後守護 義貫の室は土岐氏の出であるし。 持頼も義貫と共に殺されている。 美芳野の孫の竜興も一色性を名乗り永禄６年（１５６３）諸役人付に（外様衆・一色治部少輔・斉藤山城守竜興改左京大夫）とある。竜興は若狭一乗谷へ亡命し、天正元年（１５７３）８月刀根坂で討死している。』
貴ＨＰは上記のように書いてますが、義貫の室は土岐持益の女でしょうか頼益の女でしょうか？
この義貫の息、義遠の子が土岐家に戻り土岐成頼となったとされます。また斎藤家ともからみ始め、土岐一族明智家ともからみ始めます。
伊予久万・大除城主大野家は土岐直氏を養子とし、後家断絶のあと土岐成頼が親族としてお家再興をしてくれました。
実際は守護代の斎藤妙椿が手配りしてくれたものと思われます。
ご承知のように、松山の西半分、大津（大洲）浮穴郡全体は従来は美濃土岐家の伊予分領でありました。
荏原の徳（河）城が本拠であったとされます。
2015/12/10 (Thu) 22:38:43
知合いに伊予土岐氏の子孫がいます。それも荏原に会社がある関係から以前から興味を持って調べていました。
さて、義貫の室は美濃守護６代土岐頼益の女（師郷記・応仁武鑑）ではないでしょうか。
土岐氏も大野氏も三河国から藤原純友の乱平定の為伊予に来てそのまま征伐軍として土着し浮穴郡一体を支配した一族だと思っております。
Re: 一色義貫の室 - むーみん
2015/12/11 (Fri) 10:37:06
返事有難うございます。
私の同好の士によると、下記のような見解を述べられていますので、解釈に紛乱があるのかなと思いました、即ち、
『「一色氏代々控」によれば、一色義貫の室は土岐頼益の娘とされています。
丹後一色氏の系図には、一色義貫の子義遠がいて、義遠の子が土岐成頼であり、土岐持益の養子と書かれています。
系図中、一色義貫が二代として、八代一色義清の娘が深芳野であり土岐頼芸室(斎藤道三に再嫁)と書かれています。
土岐持益のおそらく姉にあたる人物が一色義貫に嫁ぎ、子の一人に一色義遠がいて、義遠の子が祖母の弟の土岐持益の養子となり八代守護土岐成頼になったというストーリ－です。
一色義貫は、足利義教に謀殺され一色氏は没落、子供達は、行く場を失っていた可能性もあり、母の実家である土岐家を頼ったのではないかとも推測されます。
なお、この書には四代義直(一色義貫子)の母は土岐持益娘と書かれているため、紛乱が生じています。
いずれにしても、「一色氏代々控」は、六角、京極氏のほか、土岐氏と一色氏との関わりを示唆する貴重な史料であり、今後の研究に期待したいと思います』
もう少し整理してみたいと思います。
お知り合いの「伊予土岐氏」のご子孫は系図や古文書、伝承等を
お持ちではないでしょうか？もしお持ちであれば、内密にでも参照させて頂きたいものです。
伊予土岐氏の伊予との最初の関わりは摂津源氏の代にすでに所領を保有していたものと見ています。それが土岐源氏に引き継がれ
さらに土岐揖斐家に引き継がれ、そちらの子孫か、土岐肥田瀬家の子孫が戦国末期に伊予にいて、この方が「河野家分限録」に残る徳川城主の土岐氏と見ています。江戸時代に彼らの一部は荏原を離れ、新居浜、今張、等へ移住したとされ、そのグループの一部がまた松山に戻ってきて、松山市の土岐さんと言われていると認識しています。
伝承なる伊予土岐系図は見たことはありますが、実態はよくわかりません。
「大野系図」によると、土岐直氏が大野家へ養氏に入り、その子詮直も大野を名乗るとしますが、「美濃土岐系図」は大野家には触れず、肥田瀬土岐氏と記します。
ただ大野家再興には、土岐成頼が手を貸してくれます。
土岐成頼は一色義遠の子との説があり、土岐氏、大野氏、一色氏はツーカーの仲であった可能性があります。
伊予の土岐家で正史に残るのは土岐深坂松壽丸ですが、この時は土岐宗家は成頼で大野家は宮内少輔通繁と思われます。
これらの相関関係が解き明かすことが出来ればと思っています。
伊予土岐家の資料は美濃には殆どありません。伊予土岐家の子孫の史料が知りたいものです。